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中村芝翫、息子3人と太宰府天満宮でお練り

2017年4月15日 20:45
中村芝翫、息子3人と太宰府天満宮でお練り

 6月に博多座(福岡県福岡市)で親子4人同時襲名披露公演を行う歌舞伎俳優の八代目中村芝翫(51)が15日、福岡県の太宰府天満宮でお練りを行った。

 同所は、長男の四代目中村橋之助(21)、二男の三代目中村福之助(19)、三男の四代目中村歌之助(15)が出演する演目「菅原伝授手習鑑 車引」に縁のある菅原道真がまつられている場所。
 芝翫は、息子3人とともに紋付き袴姿で人力車に乗り込んだ。人力車から手を振る芝翫らを見ようと参道には約3000人が集まり、「成駒屋!」「八代目!」という掛け声が飛びかった。

 その後は本殿で、公演の成功と被災地の復興を祈願。この日は熊本・大分の震災発生から1年が経過した日でもあり、4人は「被災者の方はもちろんのこと、九州すべての皆さまに元気になってもらいたい」と願った。

 また、「菅原伝授手習鑑 車引」で長男の橋之助が梅王丸を演じることにちなみ、太宰府のシンボルでもある梅の木の記念植樹も実施。
 芝翫は「熊本・大分の震災の発生から1年というこの時期に、お練りをさせていただくのを躊躇(ちゅうちょ)する気持ちもございましたが、こういう時であるからこそ私たちは皆さまに夢や喜びを与えたい、被災者の皆さま、九州の皆さまに元気を出していただき喜んでいただけるようなお芝居をしなければと思っております。きょうはこんなにたくさんの方から声援をいただき、改めて(公演に向けて)スイッチが入ったような気がいたします」と、しみじみ語った。