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露・プーチン大統領 米露関係「悪化した」

2017年4月14日 17:19

 アメリカとロシアの首脳は12日、アメリカによるシリアへの攻撃をめぐり、両国の関係は悪化している、との認識を示した。

 プーチン大統領は12日、地元テレビのインタビューに応じ、アメリカとの信頼関係は、低い水準にとどまるとの見方を示した上で、「特に軍事分野においては、むしろ悪化した」と、トランプ大統領の就任後に米露関係が悪化したとの認識を示した。

 また、アメリカによるシリアへのミサイル攻撃について、「国際法違反」だと改めて批判した。攻撃のきっかけとなったシリアのアサド政権による化学兵器の使用には「証拠がない」と主張した上で、「NATO(=北大西洋条約機構)の加盟国は、事実を見ずに人形のように首を振っている」と、アメリカの攻撃を支持した国も批判した。

 一方、アメリカのトランプ大統領も12日に行われた会見で、ロシアとの関係について、「史上最低だ」と述べるなど、両国の関係は、シリア情勢をきっかけに亀裂が深まっている。