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化学兵器 アサド大統領「100%ねつ造」

2017年4月14日 5:44

 内戦が続くシリアで政権側が化学兵器を使用した疑惑について、アサド大統領は「100%ねつ造だ」と述べ、改めて関与を否定した。

 アサド大統領は、アメリカによる攻撃後、初めてAFP通信のインタビューに応じ、「我々はいかなる化学兵器も所持していない」と述べ、今月4日に北西部で行われた化学兵器による攻撃への関与を改めて否定した。

 また、「欧米諸国が攻撃する口実のためにねつ造した」「100%ねつ造だ」と主張した。

 化学兵器攻撃をめぐっては、アメリカがアサド政権によるものと断定して軍事攻撃を行ったのに対し、政権側やロシアは関与を否定し、対立が深まっている。

 一方、政権軍は13日、アメリカ主導の有志連合が過激派組織「イスラム国」の基地を空爆した結果、有毒物質が拡散し、市民ら数百人が死亡したと発表した。信ぴょう性は分かっていないが、化学兵器を所有しているのはテロ組織側だと印象づける狙いがあるとみられる。