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【中継】歩み寄りは?米露外相会談ポイント

2017年4月12日 18:25

 ロシア・モスクワを訪問中のアメリカのティラーソン国務長官がロシアのラブロフ外相と会談を行う。シリアを巡り対立を深める両国に歩み寄りはあるのか。モスクワから横内郁麿記者が会談の見通しを伝える。

 会談は日本時間12日の午後5時からモスクワで始まる予定。会談の大きなポイントは、シリア情勢を巡って両者が一致できる点を見いだすことができるかどうか。

 アメリカによるシリアへのミサイル攻撃について、シリアのアサド政権の後ろ盾となっているロシアは、「主権国家への侵略」だと強く反発している。

 一方、ティラーソン国務長官はアサド政権を支持するロシアに対応の見直しを迫りたい考え。トランプ政権はロシア通のティラーソン氏を国務長官にあてるなど、当初、冷戦後最悪とも言われたロシアとの関係の改善を掲げていた。しかし、シリアへの攻撃を巡って状況は大きく変化し、さらに亀裂は深まった。

 両国とも、ティラーソン国務長官とプーチン大統領の会談の実現に含みを持たせるなど、関係改善への意思は閉ざしていないが、両者の主張のへだたりは大きく、協議は難航が予想される。