北朝鮮をめぐる情勢が緊迫している。アメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席が１２日、電話会談を行った。習主席は朝鮮半島問題の平和的な解決を主張し、アメリカ側をけん制した。

　中国外務省によると、電話会談で習主席は、北朝鮮をめぐる情勢について「平和的な解決を主張する」と強調した。これは朝鮮半島の近海に原子力空母「カール・ビンソン」を展開するなど北朝鮮に対して厳しい姿勢で臨むアメリカをけん制したかたち。

　一方、アメリカのトランプ大統領は、テレビのインタビューで、空母「カール・ビンソン」などの艦隊について、「非常に強力な艦隊だ」と述べ、軍事力を誇示した。さらに、「空母よりも強力な潜水艦も持っている」と発言。

　潜水艦の派遣を示唆するとともに金正恩委員長については、「彼のことは知らないが、間違ったことをしている」と述べ、武力行使もいとわない姿勢を示した。