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北朝鮮「最高人民会議」で外交強化の姿勢

2017年4月12日 10:47

 北朝鮮では金正恩委員長が最高指導者に就任して5年となる11日、最高人民会議が開かれた。外交関係の組織の委員が選出され、外交を強化する姿勢がうかがえた。

 12日付の朝鮮労働党の機関紙、労働新聞は紙面の半分以上を割き最高人民会議の模様を大きく報じた。最高人民会議は日本の国会にあたり、経済政策などが話し合われたほか、傘下の外交委員会のメンバーに前外相の李洙ヨン副委員長らが選ばれた。

 韓国統一省によると、外交委員会は1998年に憲法から記述がなくなった組織で、北朝鮮メディアを分析しているラヂオプレスは、今回19年ぶりに報道が確認されたとしている。北朝鮮が国際社会から孤立する中、外交を強化する姿勢がうかがえる。核やミサイルの開発は議題にならなかった。