ローソンは１２日、玉塚元一会長の退任を発表した。

　ローソンの玉塚会長は来月末で会長を退き、代表権のない顧問に就くという。当面、会長職はおかず、権限を三菱商事出身の竹増貞信社長に集約させる。三菱商事は今年２月までにＴＯＢ（＝株式公開買い付け）によりローソンを子会社化している。

　玉塚元一会長「（コンビニは）スピードがすごく重要。二頭体制みたいな形になるのは、非常によくない。シンプルな意思決定のストラクチャー（組織）にして、それをみんなが全面支援していく」

　玉塚会長が退任することにより、ローソンの経営にはますます三菱商事色が強まることになる。ローソンは商社のノウハウを生かして競争の激しいコンビニ業界で生き残りをはかる狙い。