×

妊婦2人「オウム病」で死亡 国内で初確認

2017年4月11日 15:48
妊婦2人「オウム病」で死亡 国内で初確認

 オウムなどの鳥のフンから感染する「オウム病」で、去年から今年にかけ、妊婦2人が死亡していたことが分かった。

 「オウム病」は、オウムやインコ、ハトなどの鳥のフンに含まれる細菌を吸い込むことで感染する病気で、鳥にかまれたり、口移しでエサを与えたりすることでも感染する。潜伏期間は1、2週間で、急な高熱やせきなど、インフルエンザのような症状が出るという。

 厚生労働省によると、1999年から今年までに、国内でのオウム病の感染は高齢者を中心に388件、うち9人の死亡が報告されているが、妊婦の死亡が確認されたのは今回が初めてだという。

 厚労省や専門家は、今後、妊婦2人の感染経路を調べるとした上で、抵抗力の弱い高齢者や妊婦は特に、鳥との不必要な接触は避けるよう、呼びかけている。