情報通信分野で著しい功績があった人に贈られる前島密賞を日本テレビ元専務の田村信一氏が受賞した。

　この賞は「日本近代郵便の父」と呼ばれる前島密にちなんで、公益財団法人「通信文化協会」が物流や情報通信ネットワークの発展に特段の功績があった人を毎年選び、贈っている。６２年目の今年はＮＴＴドコモの技術者ら３１人と１団体が選ばれ、日本テレビの田村信一元専務も受賞した。

　田村氏は１９６９年に日本テレビに入社し放送のデジタル化やハイビジョン化、衛星波を使ったニュース素材収集システムの早期配備などに取り組み放送技術を向上させた。また、民放連や総務省の審議会で指導的立場に就き、緊急地震速報を自動化・高速化した字幕スーパー方式の導入・普及に尽力した点などが評価されての受賞。