爆弾テロの瞬間…叫び声も エジプトの教会
エジプト北部の教会で9日、爆弾テロが相次ぎ、計40人以上が死亡した。過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出した。
エジプト北部タンタにあるキリスト教の一派「コプト教」の教会での爆弾テロの瞬間を捉えた映像―。爆発の衝撃で映像は止まるが、直後に叫び声が上がっているのが聞こえる。保健省によると、少なくとも27人が死亡、78人がケガをした。
また同じ日、北部アレクサンドリアの教会前でも爆発があった。容疑者とみられる男が教会の入り口で入場を拒否されて金属探知機で検査を受けるよう促されるが、その直後に爆発が起きた。この爆発で17人が死亡、58人がケガをした。
エジプト政府はいずれも「テロ」と断定し、シシ大統領は3か月間の非常事態を宣言した。
「イスラム国」が事件後、犯行声明を出し、2件とも自爆テロで、計190人のキリスト教徒を死傷させたと主張した。
エジプトでは去年12月にも首都カイロの「コプト教」の教会で70人以上が死傷する自爆テロがあり、この際にも「イスラム国」が犯行声明を出している。