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北朝鮮次第で米が武力行使も?緊張高まる

2017年4月10日 12:18

 日本政府は今後の北朝鮮の出方次第ではアメリカが武力行使に踏み切る可能性もあるとみて警戒を強めている。

 6日、9日と2度にわたった日米電話首脳会談では北朝鮮問題についても意見交換された。日本政府はトランプ政権の強い姿勢を確認し緊張感が高まっている。

 日本政府は、アメリカがシリアに対する軍事攻撃に踏み切ったこと。また、米中首脳会談を受けて中国が北朝鮮に対する圧力を強めること。この2つが北朝鮮の挑発行為や国内情勢に変化を与えるかが今後の鍵とみている。政権幹部は「北朝鮮には相当圧力になっただろう」と変化に期待している。

 その一方で、それでも北朝鮮が挑発行為を繰り返しアメリカ本土も射程に収める核ミサイルの開発に近づいた場合は、トランプ大統領が武力行使に踏み切る可能性もあるとみて警戒を強めている。官邸関係者は「トランプ政権はそんなに気の長い人たちではない」と語っている。

 しかし、政府内にもアメリカによる武力行使は日本に対する報復攻撃の可能性や難民の流入などの懸念がある。ある防衛相経験者は、アメリカと北朝鮮は「チキンゲームに入った」として危険性が高いとの認識も示している。国民の平和と安全を守るためにどう対応するべきなのか日本外交の真価が問われている。