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米露外相電話会談 露が米のシリア攻撃批判

2017年4月9日 9:18

 アメリカによるシリア軍への攻撃を受けて、ロシアのラブロフ外相は8日、アメリカのティラーソン国務長官と電話会談を行い、「攻撃は過激派を有利にする」と改めて批判した。

 ロシア外務省によると、電話会談はアメリカの提案によって行われ、トランプ政権によるシリアの軍事施設へのミサイル攻撃を巡り意見が交わされた。

 軍事攻撃を受けて、アメリカとロシアの関係悪化が懸念されているが、ラブロフ外相は会談で、「テロと戦う国に対する攻撃は過激派を有利にすることになり、地域と国際的な安全に新たな脅威を生み出す」として、改めてアメリカを批判したという。また、シリア軍が化学兵器を使用したという主張については「事実と合わない」と述べ、詳細かつ公正な調査を求めた。

 両者による電話会談は今回の攻撃後、初めてで、今後も協議を継続することを確認したとしている。この会談についてアメリカ側はまだコメントしていない。ティラーソン国務長官は今月11日と12日にモスクワを訪問し、ラブロフ外相と会談する予定。