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米攻撃 シリアではミサイル着弾映像を放送

2017年4月7日 22:55

 アメリカのトランプ政権は、シリアでアサド政権が化学兵器による攻撃を行った対抗措置だとして、シリア国内の空軍基地に向けて巡航ミサイルを発射した。アサド政権に対する軍事攻撃は初めて。

 アメリカ軍は7日、シリア中部のホムス近くの空軍基地を狙い巡航ミサイルトマホーク59発を発射した。トランプ大統領は、アサド政権が化学兵器を使用したことは間違いないと攻撃の正当性を主張した。

 こうした中、シリアのテレビ局が、空軍基地にミサイルが着弾した瞬間とされる映像を放送した。大きな爆発音とともに、閃光(せんこう)が走る様子が映っている。

 また、ロシアメディアが放送した基地の映像では、地面がえぐれたような跡が分かる。シリア国営メディアは、子ども4人を含む9人が死亡したと伝えている。

 シリア大統領府は声明を発表し、「露骨な侵略行為だ」などと攻撃を強く非難した。アサド政権を支援するロシアやイランも反発。ロシア外務省は、「シリア政府が化学兵器を持っていないことは専門機関によって確認されている」とした上で、「主権国家に対する侵略行為で、ロシアとアメリカの関係を一層悪化させる」と強く批判した。

 一方、アサド政権と対立するシリアの反体制派を支援してきたトルコやサウジアラビアは、いずれも攻撃を支持する声明を出している。