注目の米中首脳の初会談が日本時間７日朝、行われる。北朝鮮問題をめぐり、両首脳はどのような立場を示すのか。アメリカ・ワシントンから井上幸昌記者が伝える。

　北朝鮮への圧力を強めるよう中国にプレッシャーをかけ続けてきたトランプ大統領にとって、７日の会談は前向きな回答を引き出せるかの大一番となる。

　「まもなく中国の国家主席と会談する。北朝鮮という問題に取り組む責任がある」―この発言は５日、ヨルダン国王との共同会見中、突然、トランプ大統領が自ら語り出したもの。会談に臨むトランプ大統領の本気度をうかがわせるシーンだった。

　会談でトランプ大統領は、抜け穴だらけとの指摘もある中国の経済制裁を徹底・強化するよう求める見通し。中国が後ろ向きな回答をした場合は、北朝鮮の脅威を取り除くため、アメリカ単独での行動も辞さない構えを見せて、揺さぶりをかけるとみられる。

　トランプ大統領としては目玉公約でつまずきが続いていることから、外交での失点は許されないとして強い姿勢で会談に臨むとみられる。