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北朝鮮対応 米中首脳会談で中国どう出る?

2017年4月6日 17:51

 6日から行われる米中首脳会談。中国・習近平国家主席は、北朝鮮についてどのような立場で臨むのか。中国・北京から横島大輔記者が伝える。

 北朝鮮への中国の対応が甘いとするアメリカの指摘は、中国にとってみれば、我々だけに責任をおしつけるなというのが本音だ。中国は、北朝鮮からの石炭輸入をとめるなど制裁の責務を果たしているという自負がある。さらに、北朝鮮の核ミサイル問題の本質は、アメリカが北朝鮮との対話に応じないことにあると考えている。

 政府の意向が反映される国営メディアも、5日のミサイル発射を「アメリカへのメッセージ」と伝えたほか、共産党系のメディアも「今の北東アジアの混乱の責任はアメリカが負うべき」だとけん制する論評を出している。

 中国はこの秋に最高指導部のメンバーがかわる党大会があり、習近平国家主席は、アメリカとの対等な関係を外交成果として印象づけたい思惑がある。今回のトップ会談で、アメリカに押し切られたと映るような大幅な譲歩はできず、北朝鮮への圧力一辺倒の対応に反対する立場は変えないとみられる。