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中国製品へ高い関税…米国内には懸念の声も

2017年4月6日 11:10

 アメリカのトランプ大統領は6日、中国の習近平国家主席と初めて会談を行う。米中首脳会談の焦点の1つは貿易赤字の削減。トランプ大統領は中国製品に高い関税をかけると主張するが、アメリカ国内には懸念の声もある。

 ジャズ発祥の地とされる南部ルイジアナ州のニューオーリンズの港では、毎日のように中国からの輸入品が届く。中でも鉄鋼が多いという。アメリカでの鉄鋼生産だけでは国内の需要をみたせず、中国からの輸入は不可欠。

 しかし、去年1年間でアメリカの中国に対する貿易赤字は、3470億ドルに上った。トランプ大統領はこれを問題視。選挙戦の間、中国製品に45%もの関税をかけると主張した。しかし、このやり方には輸出入品を取り扱う港湾管理会社から懸念の声があがる。

 港湾管理会社副社長「一国が関税をかけると、もう片方の国が報復として関税をかける。生産的ではないし、最終的には誰も得をしない」

 ホワイトハウスの高官によると、トランプ大統領は習主席に対し公平でお互いが利益を得る経済関係になることが重要だと伝えるという。トランプ大統領が貿易赤字の是正にむけ、具体的な要求をどこまで突きつけるかが焦点となる。