会見で「うるさい!」今村大臣の辞任求める
今村復興相が会見で福島県からの自主避難者をめぐるやりとりで、「うるさい」などと激高したことをめぐり、野党側は大臣の辞任を求めている。
民進党は「被災者の気持ちに鈍感な今村大臣の下ではとても復興の議論はできない」などと厳しく追及した。今村復興相は4日の会見で、福島県から自主避難を続けている住民に対する国の責任をめぐり記者との間で激しい言い合いとなった。
今村復興相「撤回しなさい!」
記者「撤回しません」
今村復興相「しなさい!出て行きなさい!!二度と来ないでください。あなたは」
記者「これはちゃんと記述に残しておきます」
今村復興相「どうぞ!人を中傷誹謗(ひぼう)するようなことを許さんよ、絶対」
記者「避難者を困らしているのはあなたですよ」
今村復興相「うるさいっ!」
今村復興相はその後「感情的になってしまった」などと謝罪した。しかし宮城県出身の郡議員は、今村復興相が「自主避難」について「自己責任だ」としたことなどを強く批判し辞任を求めた。
民進党・郡和子議員「そういう(自主避難をしている)方々が今回の大臣のご発言にとても怒っておられるんです。その1人1人に謝罪をすべきではないですか」
今村復興相「自己責任という言葉。非常にまずかったというふうに今思っているわけでありますが、それについては大変申し訳なかったなということで、深くおわびを申し上げます」
郡和子議員「(大臣が)復興の任にあたうるにふさわしいのかどうか、改めて問わせていただかねばならないと思いまして」
今村復興相「それは私の至らないところは素直に反省しなきゃいけないと思っておりますが、みんなで頑張っていこうとそういうことを言っているわけであります。そこのところは、しっかりとご理解を願いたいと思います」
今村復興相は大臣を続ける意向を示したが、郡議員は「安倍首相の任命責任も大いにあると言わざるを得ない」と述べ、重ねて大臣辞任を求めた。