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仏大統領選TV討論会 “EU離脱”で対立

2017年4月5日 15:46

 投票まで3週間を切ったフランス大統領選挙で5日、候補者のテレビ討論会が行われ、トップを争う2人がEU(=ヨーロッパ連合)からの離脱をめぐって真っ向から対立した。

 フランス大統領選挙は計11人が立候補していて、与党や最大野党の候補者の支持率が伸び悩む中、極右政党・国民戦線党首のルペン候補と独立系のマクロン候補が支持率トップを争う異例の展開となっている。

 討論会では、移民流入の制限など過激な主張を掲げるルペン候補が、EUからの離脱を呼びかけた。

 ルペン候補「私は国民の声を取り戻したい。国民のもとにお金を取り戻したい。フランスを立て直したい」

 一方、マクロン候補はEUにとどまったうえで、国内の政治改革を断行するよう主張した。

 マクロン候補「私が提案しているのは抜本的な政権交代だ。政治の完全な刷新だ」

 終了後の調査では、候補者11人のうちマクロン候補が2番目に説得力があったとの結果が発表され、4番目のライバル、ルペン候補を上回った。