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実行犯“キルギス生まれの22歳男”と特定

2017年4月5日 1:18

 ロシア第2の都市・サンクトペテルブルクの地下鉄で14人が死亡した爆発事件で、ロシアの連邦捜査委員会は容疑者を特定したと発表した。

 連邦捜査委員会の発表によると、実行犯の男はアクバルジョン・ジャリロフ容疑者(22)。バスタニア広場駅で見つかった爆発物が入ったカバンからジャリロフ容疑者のDNAが見つかったことに加え、防犯カメラの映像によって、地下鉄の車両内にカバンを置いてテロを起こした実行犯だと特定した。

 インタファクス通信は、ジャリロフ容疑者は中央アジアのキルギス生まれだと伝えている。キルギス南部のオシで生まれ、2011年にロシア国籍を取得し、その後、サンクトペテルブルクで自動車の修理工をして暮らしていたという。

 過激派組織「イスラム国」の戦闘員や支持者には、キルギスなど中央アジアの出身者が非常に多いことが知られている。「イスラム国」は今回の事件で犯行声明は出していないが、ジャリロフ容疑者もイスラム過激派との関係が指摘されている。

 過激派によるテロを強く警戒する中で起きた今回の事件。捜査当局は事件の動機や背景の解明に全力を挙げている。