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中央アジア出身の男女を調べる~タス通信

2017年4月4日 12:57

 ロシア第2の都市、サンクトペテルブルクの地下鉄で11人が死亡し、45人がケガをした爆破事件で、ロシアメディアは中央アジア出身の男による自爆テロの可能性を伝えている。

 列車が地下鉄「センナヤ広場駅」を出発した直後、車内で爆発が起きた。いつもなら利用客が増え始める午前6時前の時間帯でも、駅の入り口は閉鎖されたままとなっている。

 国家対テロ委員会は、今回の爆発で11人が死亡し、45人がケガをしたと発表した。犯行には手製の爆発物が使われたとみられている。一方、別の地下鉄の駅でも似た構造の爆発物が見つかったが、安全に処理された。この爆発物も手製のもので、中には殺傷力を高める金属片が入っていたことから、治安当局は、同じ容疑者が仕掛けた可能性もあるとみて調べている。

 事件当時、プーチン大統領はサンクトペテルブルクにいて、発生直後はベラルーシの大統領と会談中だった。

 プーチン大統領「治安機関、特務機関が捜査しており、原因を究明し全容解明に向けて全力を尽くしている」

 インタファクス通信は、治安当局筋の話として、自爆テロの可能性があるとした上で、容疑者は、中央アジア出身の23歳の男で、イスラム過激派との関連があるとしている。

 また、タス通信は、捜査当局が中央アジア出身の男女2人についても、事件との関係を調べていると伝えている。

 プーチン政権はテロ対策に力を入れてきただけに、大統領滞在時のテロの発生は衝撃を持って受け止められている。