友人の崔順実被告による国政介入事件で韓国の検察は、３１日未明、朴槿恵前大統領を収賄などの容疑で逮捕し、身柄を拘置所に移した。

　ソウル中央地裁は３１日未明、検察が請求していた朴容疑者の逮捕状について、「証拠隠滅の恐れがあり、逮捕の必要性が認められる」として、これを認め、朴容疑者は収賄などの容疑で逮捕された。

　朴容疑者は支持者が名前を叫ぶ中、硬い表情で拘置所へと身柄を移された。逮捕について、市民からは「やむをえない」という声が聞かれた。

　市民「当然の結果だ。（今回の事件は）経済や外交に大きなマイナスだった」

　検察は最長２０日間、朴容疑者を勾留して取り調べ、起訴するかどうかを判断する。韓国メディアでは、５月の大統領選挙への影響を抑えるため、選挙運動が始まる来月１７日より前に起訴するのではないかとの見方が広がっている。