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朴槿恵前大統領を逮捕「証拠隠滅の恐れ」

2017年3月31日 4:14

 友人による国政介入事件で、韓国の朴槿恵前大統領の逮捕が妥当かどうか審査をしていた裁判所は、31日午前3時過ぎ、検察による逮捕状請求を認める判断を下し、朴前大統領は逮捕された。

 検察は、収賄などの容疑で朴前大統領の逮捕状を請求し、裁判所は、30日から朴前大統領の主張を聞き、審査をおこなっていた。そして裁判所は31日午前3時過ぎ、「捜査で主な容疑が確からしいと推測され、証拠隠滅の恐れがあり、逮捕の理由と必要性、相当性が認められる」として、逮捕状の請求を認めた。

 逮捕状は執行され、検察の庁舎内で待機していた朴前大統領は逮捕された。

 朴容疑者は、30日からの審査で容疑を否認し、逮捕の必要性はないと訴えたとみられるが、裁判所は検討の結果、逮捕が妥当と判断した。朴容疑者の身柄は、ソウル拘置所に移されることになる。

 最新の世論調査では、7割を超える人が「逮捕に賛成」と答えていて、裁判所は、こうした世論を背景に逮捕を認める判断を下したとも考えられる。

 事件が発覚して5か月。韓国社会を揺るがしてきた一連の事件は、ついに前大統領の逮捕という事態に至った。韓国で初めて罷免された大統領である朴容疑者は、大統領経験者として3人目の逮捕者となった。