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“3つの契約書”など府が籠池氏に聞き取り

2017年3月31日 12:21
“3つの契約書”など府が籠池氏に聞き取り

 「森友学園」の小学校の認可を巡る問題で、大阪府は籠池理事長に対する聞き取り調査を始めた。調査が行われている幼稚園前から大辻里歩記者が伝える。

 幼稚園で行われている籠池理事長への聞き取りは31日午前11時半現在も続いている。今月中旬に行われた前回の籠池理事長に対する府の調査は約20分で中止となっていたが、今回は入念に行われているものとみられる。

 籠池理事長は31日午前7時すぎ、「森友学園」が運営する「塚本幼稚園」に姿を見せた。大阪府は、午前9時からの立ち入り調査で「森友学園」が府に認可申請をしていた小学校の建築費に関して金額が異なる3つの契約書を提出した経緯などをきいている。

 また、小学校の設置認可を判断する府の私学審議会に対し、自身の経歴など事実と違う書類を提出していたことや、塚本幼稚園に対して府が支給していた補助金の算定根拠となる幼稚園の教員の人数なども確認している。

 金額が異なる契約書について、籠池理事長は国会の証人喚問で、「刑事訴追の恐れがある」と答弁を拒んでいて、府は今回の調査で契約書の原本などを確認し実態解明を進める方針。

 31日午後からは、籠池理事長が代表を務める別の法人が運営する保育園でも給付金を不正に受け取っていた疑いがあるとして、大阪市による調査が行われる予定。