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朴前大統領 硬い表情で法廷へ…逮捕状審査

2017年3月30日 12:43

 友人による国政介入事件で逮捕状を請求された韓国の朴槿恵前大統領が裁判所に出頭し、逮捕が妥当かどうかの審査を受けている。

 審査は30日午前10時半すぎに、ソウル中央地裁の3階の法廷で始まった。逮捕の必要性をめぐって、朴氏と検察側が激しく主張を闘わせているものとみられる。

 朴氏は午前10時20分ごろ、自宅から車でソウル中央地裁に到着した。待ち構えた報道陣を前に、自らの主張を述べるかが注目されたが、朴氏は報道陣の質問には何も答えず、硬い表情で審査が開かれる法廷に向かった。

 朴氏には、友人の崔順実被告と共謀してサムスングループから巨額の賄賂を受け取った収賄など13件の容疑がもたれていて、検察は、事件の重大性や、証拠隠滅の恐れなどを理由に朴氏の逮捕状を請求した。裁判所は朴氏本人から主張を聞き、逮捕状を出すかどうか判断するが、朴氏は容疑を全面否認し、逮捕の必要性もないと主張しているものとみられる。

 ソウル市内の自宅前では朝から、逮捕に反対する朴氏の支持者と警官隊がもみ合いとなり、騒然となった。

 朴前大統領支持者「逮捕は受け入れがたい。私たちは戦い続ける」

 逮捕状が出れば、朴氏は直ちに逮捕されるが、朴氏の支持者が猛烈に反発するのは必至で、当局との衝突に発展する恐れもある。結論が出るのは、30日深夜か31日未明となる見通し。