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東芝株主総会 半導体を分社化、売却で了承

2017年3月30日 18:36
東芝株主総会 半導体を分社化、売却で了承

 東芝は30日、臨時の株主総会を開き原発事業の失敗で発生した巨額の損失を穴埋めするため、稼ぎ頭の半導体メモリー事業を別会社にして売却することで了承された。

 東芝は、原発事業の失敗を埋め合わせる資金を得るため、稼ぎ頭の半導体(=フラッシュメモリー)事業を分社化、売却することについて30日、臨時株主総会で株主から了承された。しかし、株主らからは、原発で巨額の損失が出ることをなぜ見抜けなかったのかなど、厳しく追及する声が相次ぎ、経営陣の退陣を求める意見も出た。

 東芝のフラッシュメモリー事業には、中国やアメリカのライバル会社など、10社ほどが買収に意欲を示している。主力の半導体メモリー事業を売却して再生への道筋をつけられるのか、東芝にとって正念場となっている。