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被爆者が日本政府批判 核兵器禁止条約会議

2017年3月29日 5:34

 国連で開かれている核兵器を法的に禁止する条約の制定を目指す会議で28日、被爆者の女性がスピーチし、会議に参加していない日本政府を厳しく批判した。

 国連で行われている核兵器禁止条約交渉会議には100か国以上が参加している。28日には、広島で被爆したサーロー節子さんがスピーチし、「核兵器は非人道的で違法だという国際基準を確立してほしい」と条約の必要性を訴えた。

 サーロー節子さん「(条約制定に向けた議論では)恩恵を受ける未来の世代の存在だけでなく、広島・長崎で亡くなった人たちの思いも感じてほしい」

 アメリカなどの核保有国に加え、その「核の傘」に頼る日本政府も交渉に参加していない。サーローさんは日本の不参加についても「強く非難する」とし、「『核の傘』に隠れるのでなく、日本政府は国民の意思に応える独立した行動をとるべきだ」と厳しく批判した。