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原子力規制委 廃炉決定の5原発認可見送り

2017年3月29日 13:23

 原子力規制委員会は29日、福井県の敦賀原発1号機など既に廃炉が決まっている5つの原発について廃炉計画の安全性など最終的な審査を行ったが、万が一事故が起きた場合の想定など一部の説明が不足しているとして、予定していた認可は見送られた。

 29日の原子力規制委員会では、既に廃炉が決まっている佐賀県の玄海原発1号機、福井県の敦賀原発1号機、美浜原発1号機・2号機、島根県の島根原発1号機の5つの原子炉について、廃炉に向けた作業計画(=廃止措置計画)の安全性などについて最終的な審査を行った。

 この中で、委員から廃炉中に万が一事故が起きた場合の想定などについて、もっと詳しく示すべきだとの意見が出されたため、5つの原発とも予定していた29日の認可は見送られた。各電力会社ともこの認可を受けないと実際の廃炉作業に取りかかることは出来ない。

 原子力規制庁では、29日の意見を受け改定を行った上で、できるだけ早期に改めて原子力規制委員会に認可を諮りたいとしている。