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帝人会長「不透明な時代だから好奇心を」4

2017年3月29日 20:06
帝人会長「不透明な時代だから好奇心を」4

 帝人・大八木成男会長に聞く「飛躍のアルゴリズム」。最後のキーワードは「好奇心」。大八木氏が語る“飛躍のアルゴリズム”とは―


■“好奇心なき者”は取り残される

――大八木氏の飛躍のアルゴリズムとは?

 「好奇心」であります。今の時代というのは、大変不透明な時代でありますが、やはり個人も企業も、この新しい価値を生み続けて飛躍することに存在する価値があるわけです。

 先ほど話しましたような医薬品の発明、あるいは新しいアイデアの医療事業、こういうものをきちんとつくっていくという時にも、「周りを見渡す好奇心」というものがないと、なかなか新しいアイデアというものは出てこないと思います。

 「何でも見てやろう」「何でもやってやろう」と、こういう好奇心旺盛な若い人たちがですね、海外にどんどん飛び出していって、また新しい事業、あるいは新しい社会を創っていっていただきたいなと思います。


――今、日本の若者が海外にあまり出なくなったとは聞きますし、何かちょっと追い詰められている感じもしますけど、もう1回リセットして、周りを見渡す余裕をもって歩いていかなきゃいけないと。

 基本的にはやっぱり「好奇心」だと思いますね。これから、新産業革命を迎える時代といわれていますから、技術、あるいは社会、いろいろな文化…自分たちと違うものに対する好奇心というのを持って見つめていかないと、世の中から取り残されるということになるのだと思います。