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NYダウ 経済指標好感で9営業日ぶり反発

2017年3月29日 7:29

 28日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、消費者関連の経済指標が好調だったことや原油価格の値上がりなどを受けて150ドルあまり値を上げ、9営業日ぶりに反発した。

 28日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は前日比150ドル52セント高い2万0701ドル50セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も34.77ポイント上げて5875.14となっている。

 いわゆる「オバマケア」をめぐるトランプ政権の代替法案が撤回された影響はこの日も続き、政権運営の不透明感が意識されて午前中は市場も値を下げた。しかし、この日発表された消費者関連の経済指標が16年ぶりの高水準となり、消費拡大への期待が高まったことで株価は一転して大きく値を上げた。原油価格が上昇したことや長期金利が上昇したことで、エネルギー・金融関連株が買われたことも株価を下支えしている。結局、ダウ平均株価は9営業日ぶりに値を上げて取引を終えた。

 市場関係者は「依然消費者の景況感は高く、底堅い相場がしばらく続くのではないか」と話している。