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<現地中継>香港行政長官選、民主派デモも

2017年3月26日 12:42

 5年に一度、香港のトップ・行政長官を決める選挙が、日本時間26日午前から行われている。中国政府の支持を受けたとされる女性候補の当選が有力視されているが、デモも行われている。香港の投票所前から松本友一記者が伝える。

 こちらでは中国の政治関与に反対する民主派が集会を開こうとしている。そのすぐ近くでは、中国との関係を重視する親中派が陣取っていて、投票を行う選挙委員に自分たちの主張を訴えようとしている。

 今回の投票は一般市民に投票権はなく、大半が中国寄りとされる約1200人の選挙委員が投票する。3人の候補者のうち、中国政府が支持しているとされる林鄭月娥候補は、立候補の時点で、過半数に迫る580人の推薦を得ていて、当選が有力視されている。しかし、世論調査(香港大学調べ・23日)での支持率は30%に届いていない。

 林鄭候補は3年前、学生たちによる民主化デモの際に政府側の代表として交渉に臨み要求をはねつけたことから、その強硬姿勢を中国が評価したと伝えられている。ただ、長官に就任すれば、中国の関与を嫌う市民からの反発は必至。

 日本時間26日午後には当選者が発表される見通し。