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翁長知事 辺野古埋め立て承認“撤回”表明

2017年3月25日 17:18
翁長知事 辺野古埋め立て承認“撤回”表明

 沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設先とされる名護市辺野古で25日、大規模な抗議集会が開かれ、翁長知事は埋め立て承認について、近く「撤回」する方針を明らかにした。

 辺野古のアメリカ軍基地前で開かれた集会には、主催者発表で約3500人が参加し、抗議の声を上げた。集会には沖縄県の翁長知事も参加し、工事を止めるため、前の知事が出した埋め立て承認を近く「撤回」する考えを初めて明らかにした。

 翁長知事「新辺野古基地を絶対に造らせない。(埋め立て承認の)撤回を力強く、必ずやります」

 翁長知事は2015年、埋め立て承認を取り消したため、国との裁判に発展。去年、最高裁で沖縄県側の敗訴が確定し、承認の効力が復活していた。一方、25日に知事が明らかにした「撤回」は「取り消し」とは違い、埋め立て承認後の事情の変化を理由に効力を失わせるもの。

 「撤回」の方針に国が強く反発するのは確実で、両者の争いは再び裁判に持ち込まれる見通し。