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首相 籠池氏の発言「悪意に満ちた」と批判

2017年3月24日 12:26
首相 籠池氏の発言「悪意に満ちた」と批判

 23日の森友学園の籠池理事長の証人喚問について、安倍首相は「事実と反する事が述べられたのは遺憾だ」と述べた。

 安倍首相は「国有地売却や学校認可について、私も妻も全く関与してない」と改めて強調した。

 自民党・西田昌司議員「昨日の証人喚問を見ておられて、総理はどういう感想を持たれました」

 安倍首相「100万円の問題等について、密室でのやりとりなど、反証できない事柄をならべたて、事実と反する事が述べられた事は、まことに遺憾であります。いずれにせよ、いずれにせよ、今まさに議論となっている国有地売却や学校認可について、私も妻も、また事務所も全く関与してない、その事は明確に申し上げておきたいと思います」

 また籠池氏が、昭恵夫人から「口止めとも取れるようなメールが届いた」などと証言した事について、安倍首相は、メールは「李下に冠を正さず」という趣旨で返信したもので、籠池氏の発言は「悪意に満ちたものだ」と批判した。

 一方、参考人として出席した迫田前理財局長と武内前近畿財務局長は土地の売却に政治的な配慮はなかったと述べた。

 財務省・迫田前理財局長「政治的な配慮をするべくもなかったという事でございます。あわせまして本件に関しまして私に対して国会議員の方をはじめとした政治家の方、あるいはその秘書の方等からの問い合わせ等は一切ございません」

 財務省・武内前近畿財務局長「本件に関しまして自分に対し国会議員をはじめ、政治家およびその秘書等から問い合わせ等は一切なく、政治的な配慮は一切してございません」

 一方、民進党の福山議員は昭恵夫人担当の職員が2015年に籠池氏に送った国有地の借地契約をめぐるFAXについて、昭恵夫人が土地取引に「関係した事になる」と追及した。

 民進党・福山議員「私や妻が(土地取引に)関係してたという事になれば、これ十分関係してるんですよ、このFAXを、このFAXを。だから回答は関係ないんです」

 安倍首相「つまり外形的にもですね、これは先ほど申し上げましたように、家内の所に留守電があったわけでありますが、その後、私の妻からお答えはしていないわけでして、そうした中において夫人付きに手紙がいわばきたわけでございます。それに対してお答えをしています」

 こうした中、民進、共産など野党4党は昭恵夫人らの証人喚問を要求する事で一致した。野党側は「昭恵夫人がこの問題の口利きをしたのではとの疑惑が出ている」として追及を強める方針。