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拉致被害者家族会“20年”高齢化も深刻

2017年3月23日 18:46
拉致被害者家族会“20年”高齢化も深刻

 北朝鮮による拉致被害者の家族が、「家族会」を結成し、活動をはじめてから、25日で20年になる。家族らは23日に都内で会見し、一刻も早い解決に向けた政府の対応を改めて求めた。

 拉致被害者家族会・飯塚繁雄代表(78)「(解決のために)これはと思うことすべて、やれることをやってきました。25年とか30年とか(節目がくるのは)あり得ない」

 横田めぐみさんの母・早紀江さん(81)「13歳の子供(めぐみさん)が52歳になるまでの間、どんな思いで北朝鮮でうめき続けているのか考えてください。どうか真剣に日本人の命を救おうという思いで、みなさんに立ち上がって団結していただきたい」

 家族らは、この20年、政府への要請や講演・署名活動などを通し、解決を訴えて続けてきたが、2002年に5人が帰国して以降、被害者は一人も帰国できていない。

 家族会結成当時から長年代表を務めていた横田滋さん(84)が、体調を理由に会見を欠席するなど、高齢化が深刻になる中、家族は「今年中に解決してほしい」と改めて訴えた。