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朴前大統領 一連容疑“全て否認”韓国報道

2017年3月22日 12:50

 友人の崔順実被告による国政介入事件で罷免された韓国の朴槿恵前大統領に対する事情聴取が終わり、朴氏は22日朝、ソウル中央地検を後にした。容疑を否認しているという。

 聴取を終えた朴氏に今後、逮捕状が請求されるかが焦点だが、韓国メディアには、検察内では「逃走の恐れがないため逮捕は不要」とする意見もあり判断が分かれている、という報道がある。

 聴取を終えた朴氏は22日午前7時前に検察庁舎の玄関に姿を見せたが報道陣の問いかけには答えなかった。事情聴取が始まったのは21日午前9時半で、聴取に14時間、その後、供述調書の確認に7時間かかり、朴氏は検察の庁舎に計21時間とどまった。

 朴氏には、友人の崔被告らと共謀してサムスングループから巨額の賄賂を受け取った収賄など13件の容疑がもたれている。韓国メディアによると、朴氏は収賄容疑について「金銭の取引があったこと自体知らなかった」と述べるなど、一連の容疑を全て否認したという。

 今後、検察は朴氏の逮捕状請求に踏み切るのか。韓国メディアは、今週中にも判断が出るとの見通しを伝えている。