×

弁護士同席し…朴前大統領への事情聴取続く

2017年3月21日 17:15

 友人の崔順実被告による国政介入事件で罷免された韓国の朴槿恵前大統領が21日、検察に出頭し、一連の事件で初めての事情聴取を受けている。ソウルから坂口賢二記者が伝える。

 事情聴取が始まってから約6時間半がたったが、午後4時過ぎ現在も朴前大統領に対する事情聴取は続いている。検察の前では依然として、朴氏の支持者たちが集会を続けている。

 朴前大統領は午前9時半に出頭し、罷免後初めて、カメラの前で口を開いた。

 朴前大統領「国民の皆様に申し訳なく思います。誠実に捜査に臨みます」

 朴氏への事情聴取は、午前9時半過ぎに始まり、昼食を挟んで午後4時過ぎ現在も続いている。聴取は検察官2人が行い、朴氏の弁護士も立ちあっているという。

 朴氏には、友人の崔順実被告と共謀してサムスングループから日本円で43億円を受け取った収賄など、13件の容疑がもたれている。今のところ、朴氏の供述内容は明らかにされていないが、容疑を全面的に否認しているとみられ、聴取は22日未明まで続く可能性もある。

 今後の最大の焦点は、検察が朴氏の逮捕状を請求するかどうかだが、韓国の市民の間では朴氏を逮捕すべきだという声が強く、21日も、庁舎の周辺で朝から朴氏の逮捕を求める集会が開かれた。一方で、逮捕となれば、多くの朴氏の支持者が猛烈に反発するのは必至で、警察当局との衝突も懸念される。

 検察は、21日の事情聴取を終えたあとに、逮捕状を請求するのか、それとも在宅での起訴にとどめるのか判断する方針。