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“オバマ氏が盗聴”捜査機関「情報はない」

2017年3月21日 7:15

 アメリカのトランプ大統領が去年の大統領選挙中、オバマ前大統領に電話を盗聴されたと主張している問題で、捜査機関のトップが20日、主張を裏付ける「情報はない」と明言した。

 世界で最も影響力のあるアメリカの大統領が、「根拠のない」主張をしていた可能性が一層、高まった。

 FBI・コミー長官「オバマ前政権から盗聴されたというトランプ大統領の主張に関し、私はそれを裏付ける情報を持っていない」

 FBI(=連邦捜査局)のコミー長官は議会・下院の公聴会でオバマ前大統領がトランプ大統領を盗聴したとの「情報はない」と明言した。さらに、コミー長官は去年の大統領選でトランプ陣営とロシアが連携していたか、犯罪性があるかを含め捜査していることを公式に認めた。

 発足からちょうど2か月のトランプ政権には大きな打撃で、ホワイトハウスは防戦に追われた。

 ホワイトハウス・スパイサー報道官「(Q主張を取り下げて謝罪するか?)しない。議会調査は始まったばかりでまだ継続している」

 アメリカ・メディアは「大統領の信頼性に打撃」などと伝えていて、今後の政権運営にも影響が出ることは必至の情勢。