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日報“廃棄” 防衛相らも調査対象にと要求

2017年3月21日 16:21
日報“廃棄” 防衛相らも調査対象にと要求

 南スーダンに派遣されている部隊の日報を「廃棄した」と説明しながら、実際には陸上自衛隊が保管していた問題で、民進党の藤田幸久議員は稲田防衛相らも調査の対象にするよう求めた。国会記者会館から天野裕貴記者が伝える。

 稲田防衛相は、調査を「特別防衛監察」にゆだねるとしているが、藤田議員は政務三役が調査の対象になっていないと「本当の調査にならない」と批判した。

 藤田議員「外部の調査機関によって政務三役も含めて調査をしていただかなければ、これは全容解明にならない。ぜひ、そういう態勢を大臣、とっていただきたいと思いますがいかがでしょうか」

 稲田防衛相「防衛監察の対象に政務三役は含まれておりません。ですけれども、事実解明のために必要があれば、私も喜んで調査に協力します」

 藤田議員「協力をするしないじゃなくて、対象者になる調査をしていただかなければ本当の調査にならない」

 また藤田議員は、大阪の学校法人・森友学園との関係をめぐっても稲田防衛相を追及した。稲田防衛相はかつて弁護士として、森友学園にかかわる裁判に一度出廷していたことを認めたが、藤田議員は、もう1回あるのではないかとただした。

 稲田防衛相は「現時点では1回だけだと確認している」と述べた。

 藤田議員は、「日報問題をめぐり報道されるまでは、防衛省内でまともな調査もしていない。森友問題も含めて、余りにもずさんすぎる。そういう方が、この国の安全を守る立場にいることはあってはならない」として大臣の辞任を求めた。

 これに対して稲田防衛相は「事実を徹底的に解明した上で、改善すべき体質があれば、しっかりと改善していくのが私の責任だ」と述べ辞任しない考えを強調した。