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日露“2+2”北対策で安全保障の連携強調

2017年3月20日 18:20
日露“2+2”北対策で安全保障の連携強調

 日本とロシアが安全保障政策を協議する外務・防衛閣僚協議「2プラス2」が行われ、北朝鮮の核・ミサイル問題への対応などが話し合われた。

 2014年のクリミア編入以降、各国がロシアに制裁を続けるなか、ロシアとの外務・防衛協議を再開したのは日本が初めて。ロシアとの連携を重視する姿勢を鮮明にして、北朝鮮へのけん制につなげたい狙いもある。

 岸田外相は、北朝鮮の核ミサイル問題などに対応するため、日露間の安全保障の連携の必要性を強調した。

 岸田外相「本日は特に北朝鮮の核ミサイル問題について突っ込んだ議論を行いました。北朝鮮によるさらなる挑発行動の自制や安保理決議等の順守を強く求めていくことで一致」

 ロシア・ラブロフ外相「北朝鮮が全ての国連安保理決議を順守しなければならないという点で一致した」

 またラブロフ外相は、在日米軍のミサイル防衛システムがアジア太平洋地域の戦略バランスを崩す恐れがある可能性を指摘しながらも、両国が安全保障の分野で連携することの重要性を訴えた。

 安倍首相は来月下旬にロシアを訪問する予定。政府は、安全保障分野でのロシアとの信頼関係を強化し、北方領土問題の前進に弾みをつけたい考え。