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安倍首相「EPA早期締結を」独でスピーチ

2017年3月20日 10:30

 ヨーロッパ4か国を歴訪中の安倍首相は日本時間20日未明、最初の訪問国ドイツに到着した。夜にはメルケル首相との首脳会談も予定されている。

 安倍首相はドイツ到着後、現地で開かれているイベントでスピーチし、日本とEU(=ヨーロッパ連合)とのEPA(=経済連携協定)の早期締結を呼びかけた。

 安倍首相「自由な貿易と投資の恩恵をふんだんに受け伸びた日本は、ドイツとともに開かれた体制を守るチャンピオンでありたい。そこを高らかに示すため、日本とEUのEPAを早く結ばなければなりません」

 これに対してメルケル首相も、EPAの必要性に理解を示した上で「自由貿易の推進に責任を感じている」と訴えた。

 アメリカの利益優先を掲げるトランプ大統領の誕生やイギリスのEU離脱など保護主義的な動きが強まる中、貿易で稼いできた日本とドイツには強い危機感がある。日本時間20日夜、安倍首相はメルケル首相と会談するが、保護主義的な動きに対抗してどこまで具体的に連携を確認できるのかが焦点となる。