４月から５月にかけて行われるフランス大統領選挙の候補者が１８日、正式に発表された。世論調査で支持率トップの極右政党の党首・ルペン氏ら１１人で争われることになる。

　立候補したのは極右政党・国民戦線党首のルペン氏、独立系候補のマクロン氏、右派の統一候補のフィヨン氏ら１１人。

　フランスでは、去年までテロが相次ぎ、難民・移民の流入や経済の停滞もあって、既存政治への不満が高まっている。

　また、イギリスのＥＵ（＝ヨーロッパ連合）からの離脱やアメリカでトランプ大統領が誕生したことも背景に、今回の選挙ではＥＵ離脱など過激な主張を唱えるルペン氏の台頭が注目されている。

　選挙は、１回目の投票の上位２人が決選投票に進む方式で、最新の世論調査ではルペン氏とマクロン氏が決選投票に進み、マクロン氏が当選する見通しが示されている。

　１回目の投票は来月２３日で、今後、各陣営の運動が本格化することになる。