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東京ガスとの合意「元知事に説明していた」

2017年3月19日 1:37
東京ガスとの合意「元知事に説明していた」

 豊洲市場の移転問題を審議する東京都議会の百条委員会で、証人として出席した元市場長が、追加の土壌汚染対策費の負担を求めない条件で東京ガスと合意したことについて、「石原元知事に説明していた」などと証言した。

 18日の証人喚問では、東京都が豊洲の土地の売買契約をした際、東京ガスに対し、追加の土壌汚染対策費を求めない合意をした上で、協定を結んだ経緯が追及された。

 この協定について石原氏は会見で、「内容を知らなかった。サインした覚えもない」などと説明していたが、東京ガスとの交渉に当たっていた岡田至元市場長は、知事に事前説明をしていたと証言した。

 元中央卸売市場長・岡田至氏「私が(市場長に)着任したのが平成21年7月でございまして、比較的早い時期に、知事にはご説明した記憶があります」

 また、協定を結ぶ直前にも石原氏に説明をしたという資料が残されていたが、岡田元市場長は、「東日本大震災の直後だったこともあり、やり取りした記憶があいまいだ」などと述べた。

 一方で、協定を結んだ理由については、「東京ガスは法的な責任を果たしており、それを都も確認していた」「追加の負担を求めないという条件を飲まない限りは、永遠に合意できないと思った」と証言した。

 19日は、交渉の初期段階で中心的役割を果たした浜渦武生元副知事の証人喚問が行われる。