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北方領土元島民、露議員に自由往来実現訴え

2017年3月18日 1:30

 北方領土の元島民たちが17日、ロシアの議員と会談し、元島民による島への自由な往来の実現への思いを伝えた。

 北方領土の元島民などでつくる「千島歯舞諸島居住者連盟」の脇理事長ら3人は17日、日本との交流を行うロシアの議員グループと会談した。

 去年12月の首脳会談では、元島民の自由な往来に向け、可能な案を検討することで合意している。これについて元島民らは、早期の実現を訴えた。

 千島歯舞諸島居住者連盟・脇理事長「より負担の少ない方法で、また、これまで訪問できなかった墓地や元居住地を自由に訪れられるよう、大いに期待している」

 ただ、議員グループのオゼロフ議員は、「ロシアに領土問題は存在していない」などと、強硬な姿勢を崩さなかった。北方領土問題を巡っては18日、東京で、共同経済活動についての初めての公式協議が行われる。