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福島第一原発事故の集団訴訟 きょう判決

2017年3月17日 1:42
福島第一原発事故の集団訴訟 きょう判決

 福島第一原発の事故で、群馬県内に避難した人などが国と東京電力に損害賠償を求めていた裁判の判決が17日に言い渡される。全国の集団訴訟での初の判決で、判断が注目される。

 この裁判は、福島第一原発の事故によって、福島県内に住めなくなり、群馬県に避難してきた137人が、国と東京電力を相手取り、1人あたり1100万円、総額でおよそ15億円の損害賠償を求めているもの。

 争点は、津波の予測をめぐって東京電力や国に過失や責任があったか、東京電力が支払っている賠償金の額は妥当かなど。

 津波の予測について原告側は、「過去の試算などをもとに津波への安全対策をとるべきだった」などと主張している。

 一方、国や東電は、「10メートルを超える津波の高さは想定できなかった」などと主張している。

 判決は17日に前橋地裁で言い渡される。

 原発事故をめぐり、全国で起きている集団訴訟では初の判決となり、判断が注目される。