“唯一の保守系”黄教安首相、立候補せず
韓国政府は朴槿恵前大統領の罷免に伴う次期大統領選挙を5月9日に行うと発表した。
韓国の次期大統領選挙の投開票日は5月9日に決定した。大統領の罷免に伴う大統領選は韓国で初めてで、政府は「短期間に次期大統領を選ぶ、これまでの歴史になかった選挙」として、選挙管理に最善を尽くすとした。
一方、保守系の候補で最も支持を集め、出馬が取りざたされていた黄教安首相が、大統領選に立候補しないと表明した。現在、大統領の職務を代行しているため、「国家的危機への対処と国政の安定をおろそかにはできず、出馬は適切ではないと判断した」と述べている。
唯一の保守系有力候補とみられていた黄首相は、朴前大統領の政策を引き継いで、慰安婦問題の解決に向けた日韓合意の履行を尊重し、北朝鮮には野党候補よりも強硬な姿勢を示してきた。黄首相の不出馬により、有力候補のほとんどが日韓合意に批判的な革新系の野党所属となった。