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オランダ総選挙で投票開始 EUへの影響は

2017年3月15日 21:14

 オランダで総選挙の投票が行われている。イスラム系移民の排斥などを訴え「オランダのトランプ」と呼ばれる党首が率いる極右政党が台風の目となっている。

 オランダ総選挙の投票は日本時間の15日午後3時半から始まった。イスラム系移民の排斥や、EU(=ヨーロッパ連合)からの離脱を掲げるウィルダース党首率いる極右政党「自由党」が支持を拡大し、台風の目となっている。

 普段取材に応じないこともあり、投票を終えたウィルダース党首が出てくると、大勢のメディアが取り囲んだ。

 ウィルダース党首「第一党もしくは大きな政党の一つになりたい。勝てると信じている」

 自由党は、一時は第一党をうかがう勢いだったが、最新の世論調査では過激な主張への反動などから陰りもみえていて、ルッテ首相の与党「自由民主国民党」を追う展開となっている。

 今回の選挙は、結果次第では、今年、重要な選挙を控えるフランスやドイツにも影響を与えかねず、今後のヨーロッパの行方を占う試金石と位置づけられている。

 投票は日本時間の16日早朝に締め切られ、午前中にも大勢が判明する見通し。