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東芝、決算報告を再延期へ 4月11日期限

2017年3月14日 11:58
東芝、決算報告を再延期へ 4月11日期限

 東芝は、14日に予定していた決算報告を、4月11日を期限として再び延期する、異例の申請を行った。

 東芝の社内外で、先週から「決算発表が期日に間に合わないかもしれない」との声が高まっていたが、14日、関東財務局に対し、決算報告を再延期する申請を行った。

 これまでの社内調査でアメリカのウェスチングハウスという子会社の経営者が会計処理に圧力をかけたことが判明したという。ただ、圧力によって会計処理が変更されたという事実は出てきていないが、決算を承認する監査法人は、過去に、ウェスチングハウスが建設子会社を買収した際にも不正な会計処理などがなかったか調査を続けていて、これが決算を再延期した理由。

 東芝は、ウェスチングハウスの業績不振で、7000億円を超える損失を計上することに加えて、会計に関する不信感も浮上し、東芝の内外では、早くウェスチングハウスと決別すべきだとの声が高まっている。

 東芝は、今月中にもウェスチングハウスに関し、アメリカ連邦破産法の適用を申請するとともに、連結決算の対象となる子会社からはずすことができるのか、検討を続ける見込み。