メキシコ東部で、農場の敷地から２４４人の遺体が見つかり、地元メディアは犯罪組織が関与したとの見方を伝えている。

　地元メディアによると、メキシコ東部ベラクルス州で行方不明者の家族でつくる団体が農場の敷地内を調べたところ、去年８月から１０日までに計２４４人の遺体を見つけたという。遺体が埋められていた場所では若い女性の服や身分証が見つかり、遺体の多くは若者と見られている。

　地元メディアは軍関係者の話として、犯罪組織が関与したとの見方を伝えていて、遺体は今後、法医学の専門家が調べることにしている。

　メキシコでは麻薬組織の抗争事件に巻き込まれ行方不明になる人が相次いでおり、政府が取り締まりを強化した２００６年以降でも、約２万８０００人が行方不明になっている。