民進党は１２日、蓮舫代表就任後、初めてとなる定期党大会を開く。蓮舫代表は党が掲げる「２０３０年代」原発稼働ゼロについて前倒しを目指す考えを表明する。

　蓮舫代表は当初、２０３０年代という幅のある表現から「２０３０年」と明確に前倒したい考えだった。

　党大会に先立つ会合で「私たちが目指す日本の社会、その思いを確認する場所にさせていただければと思います」と述べた蓮舫代表だが、本当は１２日の党大会で原発ゼロに積極的な姿勢を示し、自民党との違いを打ち出そうとしていた。

　しかし、電力会社などの労働組合を抱える最大の支持団体「連合」や、「現実的でない」などとする党所属議員の強い反発もあり、「前倒しを目指す」との表現に大きく後退した。党内からは「明らかに調整不足だった」と不満の声がくすぶっている。

　森友学園の問題や南スーダンからの自衛隊の撤収など安倍政権を追及する材料には事欠かないが、党の支持率は低迷したままで、蓮舫・民進党は厳しい道のりが続きそうだ。