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震災から6年 岩手・陸前高田市から中継

2017年3月10日 13:30
震災から6年 岩手・陸前高田市から中継

 死者・行方不明者1万8447人を出した東日本大震災から11日で6年。岩手・陸前高田市からテレビ岩手の江口アミアナウンサーが伝える。

 東日本大震災で、岩手県内の被災地で最も人的被害が大きかった陸前高田市。この町の復興のシンボルが「奇跡の一本松」だ。かつてあたりには白い砂浜と約7万本の松が連なる景勝地「高田松原」があった。しかし、今あるのは巨大な防潮堤だ。全長約2キロ、高さ12.5メートルで、現在、ほぼ完成した。

 新しい町を守る防災体制が整いつつある中、震災の記憶を後世に伝える公園が整備されることになった。「高田松原津波復興祈念公園」は、高田松原の周辺、約130ヘクタールを国と県、陸前高田市が共同で整備する。公園には「奇跡の一本松」などの震災遺構を含むほか、新たに追悼施設が建設される予定。

 新たな町の形が見えつつある中、岩手県ではいまだ、先月末現在で6116世帯1万3126人が仮設住宅で暮らしている。中には自宅の再建場所が造成中のため、土地の引き渡しを待っている人も多くいる。震災から6年、一刻も早い生活の再建が求められる。