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福島原発は今…廃炉の現状を取材

2017年3月9日 13:25
福島原発は今…廃炉の現状を取材

 東日本大震災からまもなく6年。復興が進む中、難航しているのがメルトダウンを起こした福島第一原発の廃炉作業だ。廃炉の現状を取材した。

 事故以降、これまでの6年間はタンクの建設や汚染水対策など、廃炉作業とはいっても「対症療法」的な対応に追われたのが実態だった。しかしここに来て、原子炉建屋そのものに対する作業がようやく活発になってきている。

 2号機では、1月からロボットによる内部調査が行われた。今後、1号機や3号機についても内部調査が予定されている。

 福島第一原発の近くには、原子炉から取り出した物質が燃料デブリかどうかなど、その成分を調べる施設の建設準備が進んでいた。

 国と東電は今年、燃料デブリ取り出しに向けた方針を決め、来年には具体的なその工法を決めるとしている。それが予定通りにいくかどうかは、活発になってきた原子炉の調査によって内部の情報がもっと得られるかどうかにかかっている。